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岡山大学授業見学報告


岡山大学授業見学報告書
平成29年10月4日15時10分~17時20分
訪問:北大病院男女共同参画推進室 清水薫子

プロフェッショナリズム授業

2018年10月4日に岡山大学 医療人キャリアセンター MUSCAT センター長/岡山大学ダイバーシティ推進本部男女共同参画室 副室長 片岡仁美先生が行われた医学部4年生へのプロフェッショナリズムⅣの講義を見学して参りました。

同センターは平成28年度から1-4年生へプロフェッショナリズムに関する包括的な授業をご担当され、全人的医療に関わる学習において重要な役目を果たされております。

4年生は人の尊厳を尊重し、知覚・感情・言語による包括的なコミュニケーションに基づいたケア技法について理解するという一般目標のもと臨床により近い設定での学習をされております。

患者さんの価値観を理解し、そして病態により変化する理解力、ゴールをともに考える姿勢についての重要性、エビデンスに照らした医学的事実が絶対的に正解であるか疑問を持つ視点が片岡先生自身のご経験を交えて伝えられました。そして、言葉はプレゼントであるというメッセージとともに伝わる言い回しの体得はまさにサイエンスとともにアートといわれる医療人のプロフェッショナリズムであり、後半は学生4人一組のロールプレイでのその実践に移りました。

癌治療において、標準治療メインの段階から緩和医療メインの段階にうつる際の病状説明がセッティングとなり、医師・患者・患者家族の役目を体験しました。ロールプレイ後はオブザーバーとして客観的に流れを観察していた学生さんからの感想、そしてそれぞれの役目での感想を伝え合い、フロアでの共有も行いました。

センターのメンバーの先生方からのサポート・アドバイスも充実しており、清水もグループワークに参加させていただけました。学生さんとともに考え、医療におけるコミュニケーションの難しさを改めて体験し、とても楽しいひと時を過ごさせていただきました。

本学でも本年度から医学部2年生にプロフェッショナリズムの授業を行っており、より良い授業となるようブラッシュアップして参ります。